「クライマックスは続くよどこまでも」あらすじ
デスイマジンに追い詰められるゼロノスゼロフォーム。空に広がるエネルギー体に気付くと衝撃波を放ちデスイマジンは姿を消し、その衝撃波で変身を解かれる侑斗。
「分岐点でも特異点でもなんでもいい、こんな時間全部吹き飛ばしてやる」カイは力を溜め、空のエネルギー体は次第に大きくなっていく。
そこへデンライナーが到着し降り立つ良太郎とモモタロス。今までの戦いを思い返し、この時間は絶対に消させないと改めて決意する2人。「気合入れてけよ良太郎、俺たち2人だけなんだからなぁ?」とのモモタロスの問い掛けに即答出来ずにいる良太郎。
「お前、ここまで来て迷ったりしてねぇよなぁ!?」とさらに問い詰めるモモタロスだが、モモタロスの身体には消える兆候が出ている。
それを目にし覚悟を決めた良太郎が言う。「モモタロス、望みを言うよ!僕と最後まで一緒に戦ってくれる?」「お前の望み、聞いたぜ!」モモタロスがそれに応える。
イマジンの群れを目掛け、良太郎とモモタロスの2人は走り出した!
侑斗の前にも大量のイマジンが現れ、変身を試みる侑斗だったがゼロノスカードはもう底をついていた。そこへ合流したデネブは、カードも無しに無理だと止めるが「やるしかないだろ!」と意を決する侑斗。そしてまたデネブの身体にも消える兆候が表れている、「侑斗・・・」。
侑斗とデネブの2人もまた、イマジンの群れへと突っ込んで行くのだった。
大量のイマジンを相手に戦う良太郎とモモタロスだが、その間にも空のエネルギー体はどんどん大きくなっていく。ここは俺に任せろとのモモタロスの声に応え、良太郎はカイのもとへと向かうが、それをデスイマジンが迎え撃つ。
皆それぞれ奮闘する中、「そこで見てろよ、いま潰すから」とカイはついにエネルギー体を放つ!それを止めるため良太郎はカイもろともビルの上から決死のダイブ。
カイの放ったエネルギー体により破壊された街、その瓦礫の中、危険を察知したリュウタロスが間一髪良太郎を助けに来ていた。
「ありがとね、怖いのに助けに来てくれて」「でも僕、なにもできなかった」
「これからだよ、まだ終わってない!」立ち上がる良太郎。
「過去なんか覚えてなくても時間なんて手に入る、これからが俺たちの時間だぁ」と怪しく笑うカイ。
「違うよ、この時間も未来も君のものじゃない!」力強く言い放つ良太郎。
その言葉を聞き辺りを見渡すカイは、街が部分的にしか破壊できていないことに気付く。
「そっかぁ、おまえが邪魔したんだぁ?」もう1回やらなきゃならないだろと、急に顔色を変え面倒そうに言うカイだが、「無駄だよ!」と良太郎。
消えたはずの未来に特異点が残っていることにカイは気付いていないと言う良太郎。姉さん達は生まれてくる家族を忘れることで隠したんだ、その子は誰の記憶からも消えたけど、だからこそ君さえ気付かなかった、いつも目の前に居たハナさんに、と続けた。
そう、隠された未来の特異点とはハナだったのだ!そしてコハナもその場へ姿を現した。ハナの存在が時間を繋ぎ止めていたため、カイ達の時間は繋がらなかったのだ。
真実を知ったカイは逆上し、イマジン達を集め襲い掛かる!
良太郎の元へと向かう侑斗とデネブ。デネブは侑斗を呼び止めると1枚のカードを差し出す。それは桜井がデネブに託していた最後のゼロノスカード。そのカードを使うと桜井の存在は全て消え、侑斗は桜井とは違う時間を生きていくことが出来るという。
それが、桜井が侑斗に託した最後の希望なのだと・・・。
いざ戦闘に突入しようとしていた良太郎の傍らをデンライナーが走り去ると、モモタロスに加え、過去に居るはずのウラタロスとキンタロスが現れた。
その姿に驚く良太郎だったが、オーナーが不在なことをいいことにナオミが迎えに行ったのだという。そしてそこに侑斗達も到着。なんにしてもこれでみんなで最終決戦だ!
まずは電王ガンフォーム、そしてゼロノスアルタイルフォームへと変身。それぞれが大量の敵イマジンを相手にする中、電王アックスフォーム、電王ロッドフォームへとフォームチェンジし戦闘を展開。更には現場に居たコハナのピンチになんとジークも登場!
「姫、小さくなった姿もまた麗しい」「姫は私が守る!」とジークまでもが参戦!
「たまたま居たんで連れて来ちゃいました~」とナオミ。
そして電王はソードフォームへ、ゼロノスもベガフォームへとフォームチェンジ!
「おまえら行くぜ!正真正銘のクライマックス!必殺・・・」電王ソードフォームはデンガッシャーの剣先を飛ばすとキンタロス、ウラタロス、リュウタロス、ジーク、ゼロノスへとリレー!その度にパワーがチャージされていった剣先は敵イマジン達に攻撃を加えながら電王ソードフォーム(モモタロス)の元へ帰ってきた。
「俺の必殺技!ファイナルヴァージョン!!」
そして派手にデスイマジンを切りつけると、見事撃破するのだった!
「終わった、くっそ・・・けどおまえらも消える、イマジンはみんな消える・・・」
そうつぶやきながら砂塵を巻き上げカイが消え、そして周りのイマジン達も消えていったのだ・・・。
変身を解き辺りを見回す良太郎と侑斗。しかしモモタロス達やデネブの姿は無い。
ゼロライナーへ駆け込む侑斗だが、やはりそこにもデネブの姿は見当たらない。テーブルにはデネブが置いていったご飯と手紙。手紙には「侑斗へ、椎茸ちゃんと食べて」と書かれている。それを見て涙する侑斗・・・。
良太郎もその場にへたり込み、泣きながらモモタロス達の名を呼んでいる。
「まだ話したいことがあったのに・・・さよならも言えなかった・・・」
コハナもその傍に寄り添い涙している・・・。
・・・と、影からその様子を見ていたモモタロス達「やべぇなぁ、タイミング逃した」
「早く出ていった方がいいって」「あんだけ盛り上がってんだから出ていけねーよ」
実は消えていなかったモモタロス達、誰が先に出て行くか揉めているところで良太郎にみつかってしまう「あっ!!」「なにやってんの?」「あは・・・あははは・・・」「みんな~!」そして、良太郎を胴上げして喜ぶ面々。
頃合いを同じくして、オーナーと駅長のチャーハン対決にも決着が付く。
記憶こそが時間、そしてそれこそが人を支える。もう誰の記憶に頼ることもない、彼らが共に過ごした時間と記憶が彼らを存在させるのです・・・。
涙ながらに苦手な椎茸ご飯をかき込む侑斗の元にもデネブが帰ってきた。
「侑斗、ちゃんと椎茸食べた?」「おまえ!椎茸入れるな~!」「ただいま~」
泣きながら抱き合い、再会を喜ぶ侑斗とデネブ・・・。
愛理の病室へは桜井が訪れていた。
「守れたのね、私達の未来・・・」愛理の言葉にうなずく桜井。
そしてやっと、触れ合うことの出来た2人であったが、その直後桜井は静かに消えてしまう。「分かってる、いつか、きっと・・・」そしてそれを静かに受け入れる愛理。
デンライナーの中、オーナーにパスを返す良太郎。
「みんな・・・ありがとう」ついにデンライナーの面々とも別れの時だ。
ミルクディッパーにも平穏な日常が戻っている。自転車に乗って帰り道、良太郎の横にゼロライナーが寄せると侑斗とデネブが別れを告げて、ゼロライナーは時の彼方に消えていく。それを見送る良太郎の横に今度はデンライナーが現れ、コハナにオーナー、ナオミやウラタロス達も順々に挨拶をするが、モモタロスはいつまでも不貞腐れたようにそっぽを向いている。心配そうに姿を探す良太郎を見て「また会おうぜぇ~」と慌てて手を振るモモタロス。
それに手を振り返し見送る良太郎。「いつか、未来で・・・」
そしてデンライナーもまた、時の彼方へと走り去るのであった。
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最終話 感想
いよいよ正真正銘クライマックスの最終回です。
基本的にコメディタッチな電王ですが、今回ばかりは涙を誘うシリアスなシーンの連続、そして豪華な演出です。
ついにカイがこの時間を消そうと大きく動く中、大量のイマジンを相手にしなければならないのにウラタロスとキンタロスは過去へ置き去り、それによってショックを受けたリュウタロスは戦意消失、最終決戦に向けモモタロスと2人だけになってしまった良太郎。
そしてついにカードゼロの侑斗とデネブ。それでもそれぞれが奮闘しなんとか消滅を阻止するも、真実を知り逆上するカイ。
そんな中最後の戦いに駆け付けるウラタロスとキンタロス、そして桜井が消えてしまうことを覚悟で最後のカードを使う侑斗。
そしてやっぱり電王はコメディな部分も忘れてなく、「たまたま居たから連れてきた」と、なんとジークまで登場させるその憎い演出。オーナーがこのタイミングでチャーハン対決の為不在にしてたのは、きっとこういう好き勝手をする為だったに違いないのだ(笑)因みにチャーハン対決は引き分けで終わってます(笑)
そして最終決戦でのフォームチェンジリレーに必殺技リレー!まさに電王らしく爽快で豪華な演出でした!
そんな、泣いて笑っての楽しい電王の物語はこれにて一旦の幕を閉じることになるのですが、悲観することは全くありません!
まぁ電王好きな皆さんなら知ってるでしょうが、なんとこの電王の物語は他の仮面ライダー作品には類を見ないほどの数の劇場版が公開され、更なる新しい物語が語られているのです!
今話のラストで良太郎が「いつか未来で」と言ってますが、本当に近い未来でその未来のお話を見ることが出来るのです、そこがさすが電王ですね。
いずれその劇場版たちも紹介出来ればと思っております。
まぁ敢えて欲を言うのであれば、ハナさんに戻って来て欲しかったですかね。
いや、コハナちゃんもしっかり頑張ってるんですけどね。
それでは、またいつか未来で!
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