仮面ライダー4号・あらすじと解説・ファイズ完結編?キャストやネタバレも

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仮面ライダー1号と2号が倒され、ショッカーが世界征服を達成するという本来とは異なる仮面ライダーの歴史を描いた劇場版映画 スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号」。その続編ともなるスピンオフ作品「dビデオスペシャル 仮面ライダー4号」を紹介します。

あらすじ

本来の歴史を改変し、世界征服を企むショッカーによる仮面ライダー3号にまつわる事件は歴代仮面ライダー達の活躍で解決し、本来の世界を取り戻したはずであったが・・・。

4月4日、特状課で居眠りをしていた泊進ノ介は詩島霧子からの電話で目を覚ます。霧子と剛と一緒に映画を見る約束を忘れていた進ノ介は、腑に落ちない様子でドライブピットに向かうが、そこへ乾巧と桜井侑斗が「街でショッカーが暴れている」と現れ進ノ介を連れ出す。しかし進ノ介はショッカーという名前も、そもそもこの2人の男にも見覚えがない。釈然としないまま2人と共に街へ駆けつけた進ノ介の目の前には、今まさにショッカー怪人達が人々を襲い暴れていた。それぞれ仮面ライダーに変身して敢然とショッカー怪人に立ち向かう巧と侑斗の姿を目の当たりにした進ノ介は突如頭痛に襲われるが、彼らが共にショッカーと戦った仲間であることを思い出し、すぐさま仮面ライダードライブに変身する。進ノ介達と合流した剛を加えた4人の活躍でショッカー怪人チーターカタツムリは倒されるが、チーターカタツムリの自爆の道連れで剛が命を落としてしまう。剛を失った失意の中、世界を謎の緑の光が包む・・・。

そして進ノ介はまたしても4月4日の特状課で目を覚ました。なにかがおかしい。

そしてまた、2度目の4月4日でも剛は怪人の手により倒れその日はリセットされた。同じ日が繰り返されている!?異変に気付き始めた進ノ介は3度目の4月4日の日、単独で行動し剛の死に際を庇い今度は自分が命を落としてしまう。そしてリセット。「繋がった!」進ノ介の疑問が確信へと変わる!4度目の朝、同じようにドライブピットに現れた巧と侑斗に、進ノ介はベルトさんの力を借りて、誰かが死ぬ度に同じ日が繰り返されていることを説明する、そして繰り返す度にショッカーの勢いが増し事態が悪化していることも・・・。

その間にもショッカーの計画は着々と進んでいた。歴史改変マシンと最終兵器ともいえる仮面ライダー4号を使い世界をその手中に治めようとしていたのだ!

こうしている間にもショッカーは暴れていると街を案じ巧は単身出ていってしまう。侑斗はゼロライナーで繰り返しの起点を探るため動き出した。街中を走る巧の前には海堂が姿を現し、この件からは手を引けと言い出す。理由は説明出来ないがそうしないともっと悲劇が起こることになると・・・。

一方侑斗は繰り返しの起点を突き止めていた。それは仮面ライダー3号事件の最終決戦の際に命を落とした剛の時間であった。

怪人との戦闘の中、歴史改変マシンを動かす鍵が自分達の想いにあることを知る進ノ介。そこへ侑斗とデネブが到着し、歴史改変マシンをめぐる戦いの中、剛という犠牲を払い決着がついたことを告げる。なぜまた歴史改変マシンは起動したのか?そして進ノ介はついにその真相に気付く!「俺たちの中に壊れた歴史改変マシンを動かすほどの強い思いを持った人間がいたんだ」「それは剛に生き返って欲しいと願う霧子だったんだ」。そしてまた剛は怪人によって倒れ、4度目のリセットがなされた。

5度目の4月4日、進ノ介はみんなを集め事の真相を伝える。繰り返しを止めるには歴史改変マシンを壊すしかないが、それにより元の歴史に戻ってしまえばやはり剛が命を落とした世界となってしまうのだ。繰り返しを止めるため剛は自分が犠牲になると言い出すが、残された者のことも考えろと巧に諭される。

そんな中遂に仮面ライダー4号が完成し、進ノ介達に襲い掛かる!

仮面ライダー4号の、その圧倒的な強さの前にゼロノスそしてドライブと次々に倒されてしまう。そして成す術もなく時間はまたリセットされてしまった。その後も時間を繰り返す度に新たな敵が現れショッカーは強化されていき、その度に進ノ介達は何度も破れ、そうして時間は何度も繰り返されて来た。そうしてショッカーが勢力を強め街は荒廃し、ショッカーにより世界は支配されてしまった。

その状況下、霧子は歴史改変マシンを壊さず剛も死なせないで時間の繰り返しを止める方法として歴史改変マシンの起動源である自分の命を絶つことを提案するが、ショッカーの秘密基地はつきとめたと進ノ介達に却下される。

巧はもう誰かの犠牲はごめんだと、木場や草加などの散っていった仲間達に思いを馳せていた。そんな巧の前にまたも海堂が現れ命を大事にしろと助言する。明らかになにかを知っているような海堂だが何故か多くを語ろうとはしない・・・。

ショッカー基地に乗り込む進ノ介、巧、侑斗の3人。しかしその前に立ちはだかる仮面ライダー4号や怪人達。更には霧子と剛を人質に取られてしまい巧達は抵抗も出来ない。追い詰められたこの状況を打破するため決心した霧子は自ら自分の命を絶った。

これでもう時間を繰り返すことは無い・・・そう思った瞬間緑の光に包まれ、そしてまた時間は繰り返されてしまったのだ!いったいどうして!?実は時間を繰り返す原因は霧子では無かったのだ。

そして巧が姿を消した。巧を探し回る進ノ介達の前に海堂が現れ、歴史改変マシンを動かしていたのは乾巧だと話し出す。しかし海堂は、乾はもう十分戦ったのだから放っておいてくれないかと言うのだ。敵も仲間も死に、そしてアイツは自分の全部を投げ出し世界を守って死んでいったのだと・・・そう、乾巧は既に死んでいたのだ!

それを聞いた進ノ介は、それが巧の意志なら尊重するがとその場を去って行く。

一方、巧を見付けた霧子と剛に巧は「まさか俺が、人が死ぬことにこんなにナイーヴだったなんてなぁ」と自分の気持ちを吐露していた。「悪いのは死ぬことを怖がっていた俺なんだ。俺は1度死んで蘇った、2度目は満足して死にたいと思って死を覚悟して戦ったつもりだった、俺は笑って死ねた・・・でも違ったんだなぁ、やっぱり生きてるのは悪くない、俺は死にたくない」と。

時間の繰り返しを止めるため歴史改変マシンを壊し自分が死ぬことを選んだ巧。それを聞き、俺のことは止めたのに自分が死ぬのはいいのかよ!?と剛。それに対し、あの時笑って死んだ自分に嘘をつきたくないんだと巧は応える。その巧の気持ちを汲んだ剛は記念写真を撮ろうと提案するが・・・。

そして決着をつけるため再びショッカー基地に乗り込む進ノ介達。

変身しそれぞれが戦いを繰り広げる中、ファイズ・巧は歴史改変マシンを破壊するため基地の奥へと進む。歴史改変マシン前にしたところで海堂がスネークオルフェノクとなり立ちはだかる!

ドライブ、マッハ、ゼロノス、デネブと総力戦でショッカー側のライダーや怪人達を蹴散らしていき、ドライブの限界を超えた加速でついに仮面ライダー4号をも撃破したのだった!

残るは歴史改変マシン。ファイズとスネークオルフェノクの戦いが続いている。その戦いの最中海堂はオルフェノクとして唯一生き残ってしまい、だからこそあの巧達の死が意味あるものだったのかと色々考えてたとうったえ掛ける。意味無く死んだ者などいないと今でも信じていると言う巧の言葉に、意味なんて無い!死ぬなんてただ悲しいだけじゃねーか!だからおまえだけでも生きててくれよと海堂。

「それはできない」「どうして?」「世界を救うために・・・かな」

決意のクリムゾンスマッシュが決まった・・・。

巧の元へ駆け付ける進ノ介達。「お別れだ」と歴史改変マシンを破壊しようとしたその時、ショッカー首領がその正体を見せる。それはなんと乾巧の姿をしていたのだ!!

そしてファイズの姿となったショッカー首領は時をもう一度リセットするとファイズアクセルを起動する。秒読み中に、考えなおさないか?との進ノ介の言葉に遠慮しておくよと巧。フォンブラスターの引き金を引くと辺りは眩い光に包まれていった・・・。

特状課で目を覚ます進ノ介、その目には涙が。霧子からの電話で慌てて部屋を出る進ノ介、日付は4月5日を示している。

走る進ノ介に声を掛ける侑斗。進ノ介は剛に頼まれていたと侑斗に1枚の写真を手渡すが、そこには巧の姿は無い。

霧子達に遅刻を怒られている進ノ介にロイミュード出現の知らせが入る。歴史は元に戻ったのだ。

そしてそこへ出くわした海堂は、すべてを理解しているかのようにその平和な空を見上げ思いを馳せるのだった・・・。

 

解説

「スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号」の世界観を引き継ぎ、歴史改変をベースにIF的なストーリーを展開する本作品。

1号と2号を倒した3号に止まらず、本作では更に仮面ライダー4号が登場しショッカーが世界征服を果たした世界が描かれているのは面白い。更にそれに加え仮面ライダー555の完結編ともいうべき後日談が語られており、この作品でファイズファンには一応の決着がついたのではないだろうか。

ショッカー首領の正体がなぜ乾巧の姿なのか、海堂がなぜ歴史改変時の記憶を残しているのか、ゼロノスが変身しまくっているが記憶を消費するという制限はどうなっているのか?など引っ掛かる部分もあるにはあるが、切なくも良い話にまとまったのではないかという内容だ。

因みにショッカー側には怪人の他にもショッカーライダーとして王蛇、サソード、ダークキバ、バロンも登場してます。

 

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仮面ライダー4号

仮面ライダー4号は飛行機に乗るライダーでボディデザインは飛行服ベースです。

クラッシャー部は本来の4号であるライダーマンのように人間の口を模した形状となっています。斬新かつ渋いデザインでかっこいいですよね!

搭乗機のスカイサイクロンは機関砲とミサイルを装備した高性能爆撃機で、無人でも自動操縦で飛行や戦闘が可能です。また4号はスカイサイクロンに愛着があるようで、劇中で撃破された際は「俺のスカイサイクロンが!?」とショックを受けたような描写があります。

飛行機乗りってライダーって呼べるのか?って話ですが、車や電車に乗るライダーも存在するのでもはやそのツッコミは無意味ですね(笑)

4号には変身前の描写は無いのでいわゆる人間体でのキャストはいないのですが、4号の声を演じているのは 松岡充さんです。仮面ライダーエターナルや複数作品の主題歌などライダー作品に多く関わってますね。

 

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まとめ

仮面ライダー3号、そして仮面ライダー555の後日談的内容であり、歴史が改変されたもしもの世界が楽しめる本作。

切なく悲しい、そして力強いドラマ性は是非要チェックですよ!

 

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